ヘルメット選び

バイク事故の4割以上は顔面への傷害

ヘルメットバイク事故では体が直接衝撃のダメージを受けることになってしまうため、たった1度の事故でも一生もののキズを負ってしまうこともよくあります。

過去に起こったバイク事故について調べた統計によると、バイク事故で運転手が受けるダメージで最も深刻になりやすいのは頭部への衝撃であり、しかもそのうちの4割以上は顔の前面の下側に集中する傾向があるということがわかっています。

原付のような小さなバイクで起こった転倒事故でも、顔の部分とりわけ顎にキズを負うケースは非常に多く、顎の骨を損傷して噛み合わせが悪くなったり、顔の見た目を大きく変える歯の損傷を起こしてしまうということも多いのです。

道路交通法ではバイクに乗車するときにはヘルメットを正しく着用することが義務付けられていますが、どのバイクでどんなヘルメットにしなければならないということまでは詳しく定められていません。

しかしいざというときに頭部を守ってくれるのがヘルメットなので、選ぶときには慎重に性能面にもこだわるようにしたいところです。

ヘルメットの種類にもいくつかあり、顔面全体を守ることができる「フルフェイスタイプ」から顔前面が開いている「ジェットタイプ」、頭部上半分のみを守る「ハーフタイプ」といったものがあります。

安全性を重視するときに見るべきポイント

ヘルメットを選ぶときに安全性を最も重視するなら、やはりフルフェイスタイプとして売られているものがおすすめです。

フルフェイスタイプのヘルメットは顔面の目の部分のみが開いてシールドを上下させることができるようになっています。

着用したときには頬を両側から挟みこむようにして固定し、顎の部分まですっぽりと覆われる形となります。

ただし同じフルフェイスタイプでも安全性能の規格が異なる製品もあります。

アライやSHOEI、OGKといった国産のヘルメットメーカーのものは非常に性能が高く安心して使用することができます。

海外製のものとしてはシンプソンというメーカーのものが有名ですが、やはり安全性ということでいうと日本メーカーが頭一つ抜けているという印象があります。

特にアライやSHOEIは世界的なモーターレースでも広く使用されているように、世界トップの安全性が知られているところです。

その分他メーカーのフルフェイスタイプと比べて割高と感じることも多く、ものによっては2倍以上の価格になってしまうものもあります。

日本国内で販売されるヘルメットは「SG規格」という基準に合格しているものがほとんどですが、有名ヘルメットメーカーではさらに厳しい「JIS規格」や独自の社内規格を用いて高い安全性を担保しています。

ヘルメットを選ぶときにはどんな規格に通っているかということもしっかり見ておくようにしましょう。

デザイン性だけを重視するのも危険

街乗りだけに使用するという人などは、ハーフタイプのような軽くておしゃれなものを好んで使用する傾向にあります。

ですがおしゃれな女性ライダーもどうしても避けられない事故に巻き込まれることはあるため、事故で大事な顔にキズを負ってしまうこともあります。

ヘルメットの性能は外部からはわかりにくいのですが、実際に事故現場で使用していたものを比べればどのメーカーのものがどれほど優れているかは一目瞭然です。

フルフェイスタイプはファンデーションが落ちてしまって嫌だ、という女性のために内部のパッドを取り外して洗えるようにしていたり、顔の部分を開け閉めできるシステムタイプとして販売しているものもあるので、見た目よりも安全性を考えて選んでもらいたいです。