ベスパのバイク、魅力まとめ

車でもバイクでもないイタリアン「スクーター」の誕生

19世紀後半にイタリアで発展していたリナルド・ピアジオの船舶用品製造会社は、1920年代に航空機メーカーへと拡大したものの、第二次世界大戦中に工場が爆破されてしまいます。
当時の代表エンリコ・ピアジオによって残った工場の機械と資材で製造できる安い乗り物はないかと開発されたのが、ベスパのバイク、いわゆるスクーターです。

「スカートを履いた女性でも気軽に乗れること」をコンセプトに、庶民の足となる安い価格で販売されます。
はねた水や泥、さらにエンジンオイルなどで服や体が汚れないこと、そして簡単に乗れること、これは今でこそ当たり前のようなコンセプトですが、当時のモーターサイクルにはなかった斬新な発想です。
開発に関わった航空機エンジニア、コラディーノ・ダスカニオは、エンリコの要望にそって完成させたのが「ベスパ」という車でもモーターサイクルでもないスクーターだったのです。

若い世代に人気のベスパのバイク

日本でも若い世代を中心に高い人気のベスパのバイクですが、中高年の世代の方には、映画ローマの休日でオードリー・ヘップバーンが2人乗りしていたバイクと言えばわかりやすいかもしれません。
世界的に有名なバイクといえばハーレーなど格好良いイメージがありますが、ベスパのバイクのようなキュートなデザインのものは外ブランドにはない大きな魅力です。
エンジン音やシートの下部分の丸みのイメージからイタリア語で「スズメバチ」を意味するベスパと名付けられます。
特に女性が喜ぶお洒落なデザインのスクーターを数多く生み出すピアジオですが、現行モデルで人気のクラシカルなデザインはPX150や125が人気です。

フラッグシップモデル「GTS 300I.E SUPER/SUPER SPORT」

ベスパのフラッグシップモデルとして登場したのがGTS 300I.E SUPER/SUPER SPORT、ビッグスクーターと呼ばれるものです。
小型のスクーターは2ストロークが搭載されていますが、ビッグスクーターは水冷4ストローク300ccとなっています。

ベスパらしく全体的なデザインは洗練されており、シックで上品な落ち着いた雰囲気が漂います。
ですが走り出すとスポーツモデルを彷彿とさせる、軽快さと力強さを実感できるのが魅力です。
ベスパのバイクは現代にいたるまで伝統的な可愛らしいデザインを保ちつつ、エンジン性能などをチェンジしどんどん挑戦をし続けています。

日本のバイクメーカーでもビッグスクーターは開発されていますが、その多くは重心が低くなっており、全長も長いのが特徴です。
ですがベスパは重心を高めで長さも短めなので、コンパクトで軽快に乗れるよう考えられています。