パンクした場合の緊急処置について
緊急時にあると便利なパンク修理剤
いきなり誰にでも起こりうるのがタイヤのパンクです。
急に降りかかるトラブルにも冷静に対応するためにも、タイヤのパンク修理剤を用意しておくと重宝します。
ツーリングの際に携行しておけば、いざというときにササッと使えて便利です。
お値段は2,000円前後で、バイク用品店に行けばたいてい手に入るでしょう。
パンク修理剤の使い方
持っていても実際に使用した経験はまだないというライダーもいるかもしれません。
万が一のためにも、説明書くらいは読み込んでおくと必要となったときに安心です。
パンク修理剤を使うと、ゲル状の充填剤を入れることによってパンクの穴をふさいで空気漏れを抑えてくれます。
まずはタイヤに異物がついている場合は取り除き、中に残る空気は全部抜いておきましょう。
エアバルブにチューブを取り付けたら、コックをオンにして液剤を注入し、空気を入れればタイヤが膨らみ穴もふさいでくれます。
空気の漏れもおさまり走行可能になったら、低速走行で2~3kmほど走らせればOKです。
急に出先でバイクがパンクしてしまったら、チューブの交換をしたりパンク穴を自分で修理するのは困難です。
メカニックの技術が必要ですし、なにより工具がなければ対応できません。
そんなときにパンク修理剤が1本あるだけで、自分で速やかに応急処置ができますので、修理するにも自分で走行して修理業者に持ち込むことができます。
パンク修理剤を使うときの注意点
パンク修理剤は非常に簡単で便利なアイテムですが、基本的に応急処置に使用するものなので、そのままにしておくと空気が抜けていきます。
しかも応急処置後、一般道は走れますが高速走行はできませんので注意が必要です。
修理後は速やかにバイクショップなどで修理を依頼して、チューブ交換を行ってください。
パンク修理剤で修理をする際、大型バイクの場合は規定の空気圧に届かない可能性があります。
そのため、パンク修理剤と一緒に予備のボンベも常備しておくと安心です。
パンクを引き起こす原因としては、クギやガラス片などの異物が刺さって起こるケースがほとんどです。
パンクの原因となる異物は道路上に寝ている状態ですが、バイクが通ることにより前輪で巻き上げて立ち上がり、後輪が通過するときに刺さってしまいます。
パンクしてしまうのは「運が悪い」ともいえますが、路肩をできるだけ通らないことで、タイヤのパンク予防に繋がります。
道路は基本的に水をはけるために端が少し下がっているため、道路上にあるゴミや異物は路肩に集まるような構造です。
渋滞でつい路肩を走りたくなる気持ちもわかりますが、パンクのリスクがあることを理解しておきましょう。