バイクの基本点検方法

法定点検を利用して定期的なメンテナンス

バイクの場合自動車・軽自動車と異なりすべてのバイクで車検が必要というわけではありません。
2~3年に一度必ず車検を受けなければならないのは250cc以上の小型二輪車~大型のバイクであり、250cc以下の軽二輪や原付きについては定期車検を受ける義務はありません。

しかし車検がないということは車両の管理はその持ち主次第ということになりますので、普段からきちんと自分の責任でバイクの状態をチェックしていかないといけません。
片や車検が必要になる中型以上のバイクについても車検があるから安心というわけでは決してなく、より細かな整備が必要になってきます。

車検は必ず必要になる所有者の義務ですが、その他に任意で受ける法定点検があります。
この「法定点検」というのは安全に故障なく走行するために必要な検査として位置づけられており、12ヶ月点検と24ヶ月点検とがあります。

新車で購入をした場合には排気量に関わらず12ヶ月目と24ヶ月目に法定点検の案内が届きますので必要に応じてそれらを任意の修理工場で受けていくことが勧められます。
なお法定点検は車検と異なり、それを受けなかったからといってただちに罰則を受けることになるわけではありません。

ただ正規のディーラーやサービスの充実した販売店の場合、法定点検を無料もしくは格安で行ってくれる場合がありますのでそうしたものを利用していくことで安心して走行をしていくことができるのではないかと思います。

もちろん自分で日常的にしっかり点検していればとりわけ法定点検を受けなくてもよいのですが、24ヶ月点検においては検査項目が100以上定められていることから普段のメンテナンスではわかりにくい細かな部分をチェックしてもらうことができます。

任意で点検を受ける場合には3万円程度がかかるとされているので、どのように受けるかについては良く考えておいた方がよいかもしれません。

自分で行う場合の基本点検箇所とポイント

自分で行うメンテナンスの場合、主にチェックをする項目として「タイヤ」「チェーン」「電装部・バッテリー」が挙げられます。

まずチェーンについてですが、緩みやたるみがないかや、スプロケットにきちんとはまっているかといったことを見ていきます。
地面に近いことから汚れも溜まりやすいので、細かいブラシで洗いながら必要に応じて注油をしていきましょう。

次にタイヤですが案外毎日乗っていても見ていないことがよくあります。
摩耗具合が進んでいないかや、石やガラスなど異物が刺さっていないかということを調べていきます。

電装部についてはきちんとライトが点灯するかや、エンジンをスタートさせたときにすぐに起動するかといったところをみていきます。