バイクのスペック表の見方

カタログで比較をするときの確認箇所

これからバイクを購入することを考えている人は、気になるバイクのカタログをディーラーなどから複数取り寄せているのではないかと思います。
人気の車種になるとバイク雑誌やWebニュースで取り上げられたりもするので、スペック表を調べるということ自体は決して難しいことではありません。

まずバイクのスペック表とは何なのかということから簡単に説明すると、正確には「主要諸元表」と言われており新車を販売する前に国土交通省の審査を受けるために提出する書類の一部となっています。
諸元表の内容をもとに交通法規に従ってそのバイクがどういった免許区分や課税区分として扱われるかを判断していくことになりますので、内容を詳しく見ることにより自分の所持している免許で乗ることができるかということを判断することができます。

主要諸元表に記載される内容は国土交通省への提出項目に従って構成されているので、国内どのメーカーから販売されているものでもだいたい内容は一緒となっています。
海外メーカーの製品であっても国内に正規の販売店がある場合には必ず届け出が行われるので同じように表から仕様を調べることが可能です。

記載内容の主な項目としては、そのバイクの車体サイズ(全長・全幅・全高・シート高など)や車体重量、軸間距離(ホイールベース)、最低地上高といった大きさを示すものから、総排気量や最高出力、最大トルクといったエンジン性能に関するものがあります。

特に見るべきポイントとしては、車体のサイズが自分の体格や保管する予定の環境に適したものであるかということとともに、排気量が自分の希望するものであるかどうかということが挙げられます。

大型バイクの場合などは特に最大排気量に対しての最高出力や最大馬力といった項目が仕様によってかなり異なってくるのでそのバイクの個性を見極めたいという場合は細かく比較をしていくとよいでしょう。

最大出力・最大トルクが示すバイクの個性

ごく簡単に説明をすると、「最大出力」というのはそのエンジンのもつ馬力やパワーのことを示します。
これはアクセルを全開にして最大限のパワーを出したときに得られる回転数と物理的な力の大きさが数字になったものです。
排気量に対してこの値が大きいということはそれだけ強力なエンジンであるということになりますので、同じ排気クラスの車両で比較をしてみるとよいでしょう。

最大トルクというのはエンジンを動かしたときの軸の回転数のことで、これが大きいほど滑らかな走行をすることができるということになります。
一概には決めつけることはできませんが、最大出力・馬力が高いのはスポーツタイプやデュアルパーパスといったモデルで、最大トルクが高いのはビッグスクーターなど乗車性を重視した車両です。