バイクのスピードが上がらないのはどんな故障?
バイクが加速しない!それは息つきかもしれません
バイクの楽しみは加速するときの高揚感にある、という方もいるはずです。
しかしバイクを載っていると、アクセルを開いているにもかかわらずうまく加速しないことがあります。
あるいは高速道路を走行しているときに急に速度が落ちたり、回転数が下がることもあります。
こうしたライダーの意に沿わない形で減速してしまう状態を、バイクの息つきと呼んでいます。
息つきの原因は?
原因は運転している環境とバイクの状態によって異なりますが、もっともわかりやすいのが燃料不足です。
簡単に言えばバイクとは、燃料を爆発させることでエンジンを動かす乗り物です。
ですから、その燃料が不足しているとパワー不足に陥り、エンジンを動かす力も弱くなって加速しにくくなるわけです。
もうひとつ多いのが、エアクリーナーの経年劣化です。
エアクリーナーは燃料を爆発させるために空気を外から取り込む役割を持っている装置ですが、これがうまく機能しないと燃料の爆発に十分な空気を取り込むことができなくなってしまうのです。
空気中にはホコリなどの不純物が多く含まれており、エアクリーナーでそれらを除去した状態で取り込まないとこのような状況が起こることもあります。
あと注意したいのが、プラクなどの点火装置やゴム製品の経年劣化による問題です。
これらもやはり長年バイクに乗っていると生じるものですが、これらは確認するのが難しい面もあります。
さらにキャブレター内の汚れ、アクセルワイヤーの引っ掛かりなどもバイクの息つきの原因として挙げられます。
対処方法は?
燃料不足に関しては、燃料を補給すればすぐに対処・解消できます。
それよりも、燃料不足による息つきができないよう日頃から心がけるのが重要になってくるでしょう。
現在出回っているバイクでは燃料計が搭載されていることが多いので、減ってきたら早めに補充するよう心がければ息つきを防ぐことができるでしょう。
エアクリーナーの汚れに関しては、交換するか、洗浄するかで空気をしっかり取り込める状態にします。
古くなった場合には、思い切って交換したほうが確実かもしれません。
問題なのは、「どこまで自分で息つき対策をするべきか」でしょう。
燃料不足の場合はともかく、それ以外の方法となると素人が扱うと故障の原因などちょっと不安材料も出てきます。
エアクリーナーの洗浄くらいなら、バイクをいじったことがない人でも十分可能です。
しかし先述した他の要因、アクセルワイヤーの引っ掛かりキャブレター内の汚れとなると、ちょっとむずかしい面も出てきます。
ですからまずは息つきの原因を特定し、自分で対処できそうなら速やかに行う、できるかどうか不安な場合、または対処したつもりでも改善されていない場合にはプロに見てもらう、というのがもっとも確実な息つきとの付き合い方となるでしょう。